
旅行業界のシステム「BSP」について解説
BSPとは何か?
BSP(Billing and Settlement Plan)とは、旅行代理店が航空会社に販売した航空券の料金を、航空会社に代わって旅行代理店が回収・保管し、定期的に航空会社へ送金するシステムのことです。BSPは、1970年代にIATA(国際航空運送協会)によって導入されました。
BSPは、旅行代理店と航空会社の間の決済を簡素化し、航空会社のリスクを低減するために設計されました。BSPの下では、旅行代理店は航空会社に代わって航空券の料金を収集し、定期的に航空会社に送金します。航空会社は、旅行代理店に販売した航空券の料金を旅行代理店から直接受け取るのではなく、BSPから受け取ることになります。
BSPは、旅行代理店と航空会社の間の決済を簡素化し、航空会社のリスクを低減することに加えて、以下のメリットがあります。
* 旅行代理店は、航空券の料金を航空会社に代わって回収・保管することで、キャッシュフローを改善することができます。
* 航空会社は、旅行代理店に販売した航空券の料金を旅行代理店から直接受け取るのではなく、BSPから受け取ることになるので、回収リスクを低減することができます。
* 旅行代理店と航空会社の間の決済が簡素化されることで、両者のビジネスプロセスが効率化されます。
BSPは、現在、世界中の多くの国で採用されており、国際的な航空券の販売において重要な役割を果たしています。